5.28-6.3気仙沼に行ってきました
6月 7, 2011 9:31 pm ボ東日本大震災以降、すっかりblogの更新が止まってますが、ワシは元気にやっております。
ということで、タイトル通り、ふらりと気仙沼の災害ボランティアセンターに行ってみました。
いやホラ、おばあちゃんヒマだからさ。
なぜ気仙沼かというと、おととし大曲の花火の帰りに寄ったことがあったのと、
あとフツーに気仙沼ちゃん世代…というのは置いといて、
車中泊がイケそうだったのと、雨天でも作業をやってそうだったから。
美しかった港は壊滅状態で、やっと一部の道路が車で通れるようになったところ。
海から少し入った街の中心部も、1階部分の天井当たりまで浸水した建物が多く、
川面にはいまだ流された家の屋根が突き出ています。
また、鹿折唐桑駅付近は、火災のため茶色のガレキに埋もれたまま。
起伏のある土地なので、高いところは一見何の被害もなかったように見えます。
大船渡線も気仙沼駅までは運行しているし、駅前の銭湯(友の湯)も通常営業中。
なお、1階部分に被害を受けたイオンも2階で仮営業中。
まちなかの飲食店も一部営業を再開しています。コンビニ、GSもやってます。
ホテル観洋、プラザホテル、望洋荘もやってるけど業者さんで予約いっぱい。
さて実際のボランティア活動ですけども、気仙沼ボランティアセンターでは
順に読み上げられる案件に対して挙手・立候補し、即席でグループを作ってます。
ワシがやったのは厨房掃除、写真整理、泥かき、窓拭きなど。
装備は汚れていいカッパ上下と、鉄板中敷き入り安全長靴があれば基本OKかと。
マスクとゴーグルがあればモアベターです。あとはボラセンで借りればよし。
泥かきに関しては、建物の床下の根太の間隔がけっこう狭くて
大きい角スコとか使いにくいので、意外と女性でもイケる作業と思います。
(でも土嚢袋運び、猫車押しはやっぱ男性向きかな?すんごい重いです)
ワシは泥を小角スコで剥ぎ、十能とチリトリで土嚢袋に入れてました。
風呂場を開けてみたらサンマ風呂だったとか、ニオイのキツイ場合もあるモヨウ。
写真整理は全体にベットリ泥がついてるので、アルバム等シートがかかってれば
雑巾でゴシゴシこすっちゃえばいいんですけど、素の写真がねぇ……。
(他所ではお湯でキレイに洗ったりもしてるみたいですな)
拾得した場所と日付で整理して並べてくんですけど(これが結構タイヘン)
ご自分の写真を見つけた方からは「着いたとこ、ウチから10km以上離れてます」
とか「ウチから一旦海に出ないとココに流れ着きません」とか伺いました。
で、ボラセンのヒトにちょっと訊きましたら
フローリングの床剥がしはシロートには無理で、業者さんの手が足りないため
泥かきのニーズはあるハズなのに、実際の依頼はあまり多くないんだそうです。
どちらかというと、窓拭きとか掃除とか洗い物とか、
あんま男性がやりたがらなそうな依頼の方が増えているらしい。
ったって天井まで浸かってて脚立で作業、とかだから
辛い暮らし続きで参ってるおとさんおかさんには厳しいよね。
また、雨の日は極端に案件が減るんだけど、そのココロは、
ボランティア活動には依頼主の立ち会いが必須だから、というワケでして…。
ちゅうことで、体力に自信がなくても、できることは色々あると思う。
むしろ、泥かきやガレキ撤去専門にやりたいヒトは、情報収集が必要かもです。
センターには、長期車中泊のヤマーなおじさま連とか
札幌から単身テント一式担いで来てる女子とか、夜行バス弾丸日帰り組とか
一関宿泊組とか、いろんなヒトが集まってきてました。
写真はアメリカンな若者3人組のおんぼろバン。
この自称“ヘンなガイジン”さんたち、よく働くしパワーもすごいんだけど
土嚢袋にパンパンに泥つめちゃうんだな……それ重くて持ち上がんないから。
あと、地元の方も何人もいらしてました。
仕事を失ったとか、あるいは休みの日に
「家でぼーっとしてると、色々思い出しちゃって辛いから」だそうです。
一緒に作業してるうちに、重い口を少しずつ開いてくれる、
その言葉ひとつひとつがとっても重くて。
地元の方といえば、派遣先では休憩時に飲み物やおやつを出していただいたり、
横浜ナンバー車と見ると「ありがとね」とわざわざ声を掛けてくださる方、
ボラセンを訪ねてきて絵はがきと激励をくださる方、などなど。
お手伝いに行ってるハズが、むしろたかってる?? ヒドイなオイ。
最終日、ボラ仲間の地元のおとさんに「また来ますね」って挨拶したら、
「待ってる(はぁと)」って超笑顔で返されて、遂に涙腺崩壊しました。
たかだか一週間の一般ボランティア、見えてないことの方が多いと思います。
また「ボランティアなんて所詮自己満足、黙ってやっとけ!」という
ご意見もあるでしょう。
(……まぁこの点に関しては、別に誰にどう思われようといいんだ、
「人手は間違いなく足りてない」というのが実感なので)
あまりの惨状に、ひと1人の力なんて…と無力感にも苛まれましたが、
微力ではあるけれど、まーーーったく何にもできない!というワケでもない。
ので、「行きたいけど、どうかな〜」と思っている方が
もしこのエントリを目に留めたとしたら、そのとき、
この駄文がほんのちょっとでも背中を押す力になればいいなと思います。