かわいキャンプ2かいめ
2月 10, 2012 11:28 pm ボ昨年10月下旬に初めて岩手のかわいキャンプを利用したとき、お世話になったスタッフさんが退職されるというので、若干ムリヤリ予定を詰め込んでみました。
つか、かわいキャンプって何なのよという話ですが、前回利用したときの話もそのうち書くからまぁ待て。
簡単にいうと、廃校になった高校を利用した、ボランティアのための滞在施設です。宮古市・山田町・大槌町の各ボランティアセンターのニーズとのマッチングもしてくれて、さらに各ボラセンまでの送迎もしてくれます。
畳の上に寝泊まりできるスペースがあって、家庭科室で自炊もできるし、冷蔵庫・洗濯機・乾燥機、シャワーブースまである。シャワーブースの床、よく凍ってるけどな。
朝は送迎の途中でコンビニに寄ってくれるので、昼食が買えるし、帰りはスーパーに寄ってくれるので夕飯の買い出しが可能。
マジで至れり尽くせりです。
ちょっと遠いけど、16km離れたとこに湯ったり館という温泉施設もあるヨー。
初日から無駄なく活動しようと、横浜→盛岡へ夜行バスで移動、106急行バス(盛岡〜宮古)の始発に乗ってキャンプへ乗り込みました。盛岡〜川井間に、県内でも1、2を争う寒さの区界高原ちゅうとこがあって、R106がよくツルツルに凍るそうなので、今回は車で行くのは諦めた。
で、まぁ1日目だから、宮古市の委託を受けて行っている、キャンプ内での写真洗浄作業に割り振られるだろうな〜と思いましたら、いきなり大槌町へ行けと。
大槌行き、この時期は峠を越えられないので、宮古(かわいキャンプから約30km)から山田町を経由して、片道1時間半くらいかかっちゃう。
しかも、津波の被害を受けて、あちこち壊れたり破れたりしてる(強度的には問題ないらしい)旧大槌中学校の体育館内=電気水道ガスなし、暖房器具は石油ストーブのみという環境下で写真洗浄の作業をするので、そりゃもう寒かろうと。
…………結局、何の因果か3日連続で大槌通いとなりました。現地常勤のヒトがキレてデジタル温度計とか買ってきてたけど、朝イチの室温(外気温じゃないですよ)がマイナス4.4℃の日とかありまして。「室温が0℃になったら作業を始めましょうか」って、どこの南極越冬隊での会話ですか。
でもまぁ、おばあちゃん手足が冷たくならないヒトなので、大槌行きもそんなに苦じゃありませんでした。復興食堂とか、昨年12月22日にオープンしたばかりのマスト(Homac+スーパー、GS・病院その他の複合施設)にも行けるしね。
それから、昼の12時になると有線で流れる『ひょっこりひょうたん島』のメロディーが、ガチひょうたん島世代にはたまらんワケですよ!
あ、なんでこの曲かってーと、ひょうたん島のモデルになった蓬莱島が大槌湾に浮かんでるからなんですがね。
と、そんなこんなで現地への思い入れを深めつつ、かわいキャンプ内での非常にシステマティック&レベルの高い写真洗浄現場でしぼられたり(おばあちゃん作業が雑……orz)、仮設住宅の集会所でのお茶っこサロン支援に行ったり、イベントのお手伝いをしたりと、12日間活動してまいりました。
山田町の写真展示場で写真を壁に貼ってたとき、見にいらした方が「うわっこれ私!」と、貼ったばかりの写真を嬉しそうに持ち帰られたときは、こっちもかなりテンション上がりましたですね。
前回来た時に比べると、瓦礫片付け・側溝掘りなどの肉体系ニーズがほとんどなく、運動不足で若干眠りが浅くなったりもしましたが、季節も季節だし、何よりニーズが変容しているので、まぁつべこべいわずにちゃきちゃき動けと。酒太りは散歩で解消するんだ!
酒といえば、キャンプの隣の上川井集会所で開催された、川井地域づくり委員会主催の「カラオケを楽しむ夕べ」へのお誘いがあったので、空気を読まず?総勢8名で乱入。おらの『天城越え』で、地元のおかさん(りっちゃんw)が踊ってくれたの嬉しかったなぁ。
酒が進むにつれ場内はカオスとなり、森進一の『おふくろさん』をソックリに歌うおかさんの歌唱力に驚愕したり、『津軽じょんがら』にあわせて、灰皿と栓抜きの即席三味線隊が結成されたり。
民謡の全国大会で優勝した審査員の先生方の、生南部木挽き歌、南部牛追い歌に感動したり。
最後はみんなで輪になって、なぜか炭坑節の振付で盆?踊り。
いやぁ盛り上がりました。
んで、かわいキャンパーが独占しちゃった3賞、賞品を開けてみたら洗濯洗剤とか即席ラーメンとかで、もしや最初から接待カラオケモードだったのではという疑惑あり。
全員、翌日までガッツリ酒が残るほど飲ませていただき、煮しめ(おでんのことをこう呼ぶらしい)やお菓子等々たんまり頂いてしまって、申し訳なかったかなーとも思いつつ、「史上最高の盛り上がり」と喜んでいただけたモヨウなので、まぁ良しとしましょう。
N応援団長、超GJです!!
当初の目的のひとつだった、Oさん送り出しも盛大に行われ、また長期ボラさんのサプライズ誕生日祝などもあり、いろいろと充実した滞在でありました。
今回は特に、長期ボラさんたちの話をゆっくり聞けたのが収穫だったかな。
自分がずっと詰めていられなくても、長期ボラさんたちの後方支援ができそうだということも分かったし。
あと、今まで被災地の写真を撮る気になれなかったんだけど、震災から1年が経とうとしている今、現地がどうなっているのかを伝えるという意味で、今後は自分がカメラを持ち込む意義もあるかも、というふうに考え方が変わりました。←まるっと長期ボラさんの受け売り
なんか、母の知り合いから「娘さんに話を聞けないか」という声もあったりするらしい。うわしまった写真撮ってくればよかった。
帰宅後、横浜は寒かないけど何だか風が冷たいなーと、早くも岩手での日々がちょっぴり懐かしくなってきておりますw