映画「世界でいちばん美しい村」

横浜シネマ・ジャック&ベティで公開されているので観に行ってきました。
2015年のネパール地震で壊滅的な被害を受けた、震源地近くの村、ラプラック村のドキュメンタリーです。

生き生きとした笑顔が印象的な少年、アシュバドルの瞳は、家族と村のこれからを見つめています。その背中はまだ小さいけれど、実に力強く、頼もしい。
アシュバドルの妹プナムは、天真爛漫を絵に描いたような愛らしい少女。よく「天使のような」という形容が使われますけども、プナムこそ天使と呼ぶにふさわしい、いるだけで場をパッと明るくしてくれる子どもです。

内容とかは、とにかく映画を観ていただくとして。
いやもうぜひ観に行ってください! ボーダー(=ブッダ)・ヒマラヤ山の懐に抱かれた、世界で一番美しい村の映像が見られるので。
公式サイトはこちら:http://himalaya-laprak.com/

で、以下は個人的垂れ流し。

震災からこっち、細々と手伝いを続けてきたつもりでいましたが、このところ本当に災害が立て続けで、何をどう手伝ったらいいのか、ちょっと気持ちがやられて(実際に被災したわけでもないのに…すみません)立ち竦んでしまっていたところがありました。
でも、大切な人を失って深い悲しみに苛まれながらも、少しずつ前を向いていく人々の心の動きを一緒になぞるうち、もっとシンプルに考えればいいんじゃないか、心の赴くままに、できる範囲で手伝いを続ければいいんじゃないかと、少し気持ちが救われた気がしました。

そして、個人的に印象的だったのは、プナムが突如、澄んだ声で歌いながらくるくると踊り出すシーン。まだあどけない子どもなのに、歌も踊りも本当に素晴らしい! 歌う喜び、踊る喜びが身体から溢れ出すかのようでした。
また、新年に広場で踊りが披露されるシーンでは、大勢の村人が一体となって手拍子し、大盛り上がりで歓声を上げていて、踊り手も観客も心から楽しんでいる様子が伝わってきました。

以前、チャイコフスキーコンクールで入賞するようなドイツ人チェリストとご縁で宴会wしたときに、流れで恥ずかしげもなくカラオケを披露しちゃったのですけど(たしか『天城越え』だったw)、彼に「歌声は最高の楽器だ、身一つでいつでもどこでも披露できる。僕は歌を歌える人がうらやましい」と言われてビックリしたのを思い出しました。
そして、気持ち良く歌ったり踊ったりしているのは、上手い下手に関わらず、見聞きしている方も文句なく楽しい。

週に5日もダンスのレッスン入れてたりして、自分でもアホかと思うけれど、まぁそれも楽しいからいいじゃないかとか、仲間と踊ったり歌ったりするのも、楽しいしお互いの精神衛生上良いと思ったりとか、機会があれば今後もじゃんじゃん歌や踊りを見に行ったり、参加したりしたいと思ったりしたのでした。←結局言い訳かw

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